◆ はじめに|「実家が嫌い」でも、あなたが無関係にはなれない
親との確執、兄弟とのすれ違い、育った家にある嫌な記憶……
「もうあの家には関わりたくない」「正直、実家なんてどうでもいい」
そう思っている人は、決して少数派ではありません。
でももし、相続登記も名義変更も何もせず、ただ“放置”しているなら──
いずれ、あなた自身が責任を問われる可能性があります。
ここでは、感情ではなく「制度」と「法律」の視点から、
“実家を放置した末路”がどうなるのかを、リアルに解説します。
◆ 放置トラブル①:相続登記をしないと“権利者が曖昧な家”になる
たとえ「何も相続してない」と思っていても、
親の死亡後、あなたが法定相続人なら“自動的に権利を持つ立場”になります。
登記をしていないと…
- 誰が所有しているのか分からず、売却も貸出もできない
- 相続人が死亡すれば、さらに“権利者が増殖”する
- 相続登記の義務化(2024年4月~)により、10万円以下の過料対象にも
▶「関わりたくないから放置」は、法律上は通用しません。
何もしないことが“トラブルの種”を増やす選択になってしまうのです。
◆ 放置トラブル②:空き家になれば「あなたの責任」が発生する
実家が空き家になっていれば、それは“誰かの管理責任が必要な建物”です。
- 雑草・害虫・害獣による近隣トラブル
- 外壁や屋根の崩落による損害賠償
- 放火・不法侵入・事故などが起きれば、所有者(または相続人)に責任
▶ 「親の家だから自分には関係ない」ではなく、
「所有権や相続の権利を放棄していない限り、あなたにも“義務”がある」ことを忘れてはいけません。
◆ 放置トラブル③:「相続放棄=全放棄」ではない
感情的に受け入れられない人の中には、「相続放棄すればいい」と思う人もいます。
しかし、それにも誤解があります。
- 相続放棄は“相続開始から3ヶ月以内”が原則
- 財産放棄しても、それまでに起きた管理責任は免れない
- 「相続放棄したはずなのに、固定資産税の通知が来た」という事例も
▶ 正式な放棄手続きをしなければ、あなたは“潜在的な相続人”として責任を負う立場に置かれます。
◆ 感情と現実を切り分けて考えるために必要なこと
✅ 1. 「嫌い」でも、まずは“状況を把握”する
- 住所地の登記簿を取得(オンラインでも可)
- 空き家かどうか、ライフラインの状況を調べる
- 相続人が誰で、今どうなっているかを共有する
✅ 2. 「誰がどう関わるのか」を“話す場”を持つ
- 家族内で“遺産の分割”ではなく“家の将来”を議題に
- 弁護士や空き家コーディネーターを交えた第三者相談も有効
✅ 3. 「関わらない」と決めるなら、“法的手続き”を取る
- 相続放棄の手続き
- 共有状態からの持分放棄(ケースによる)
- 名義を他人に譲る場合の注意点
◆ まとめ|“嫌いな実家”があなたの人生を壊す前に
実家のことを思い出すだけで、気が滅入る。
でも、「関わりたくない」は「無関係でいられる」ことと同義ではありません。
住んでいない家にも責任はある。
名義が残っていれば、それだけであなたに義務が降ってくる。
その時、「何もしていなかったこと」が一番の後悔になります。
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