9割の原因は“通気の死角”と“内部素材の劣化”|芳香剤では消えない「構造臭」の正体と対処法
◆ はじめに|においは、“家からの小さな警告”かもしれません
玄関を開けた瞬間、ふわっと漂う「自分の家のにおい」。
長く住むうちに慣れてしまっていたけれど、ふとした瞬間に気づく。
「あれ…このにおい、ちょっと前より強くなってない?」
来客の前に慌てて消臭スプレーを吹き、窓を開けて空気を入れ替える。
でも数時間後には、また元どおり。
「うちって、なんでこんなにおうんだろう」
そんな疑問を持ったまま、誰にも相談できず、なんとなく放置してしまっていませんか?
◆ においの原因は、“空気”ではなく“構造”です

多くの人は、におい=空気中の問題と思っています。
でも実は、においの大半は“空気そのもの”ではなく、“空気が通ってきた場所”で決まるのです。
建築現場のプロたちは口を揃えてこう言います。
「家のにおいの9割は、構造から来ている」
しかもそれは、築年数に関係ありません。
新築でも、におう家は確かに存在します。
◆ 「構造臭」とは何か?──消臭剤では絶対に取れないにおい
私たちが気づかぬうちに、家の中にはにおいが“たまりやすい場所”ができています。
それが「通気の死角」です。
- 押し入れの奥
- 壁と家具の間
- 玄関〜北側の廊下
- 床下、天井裏…
空気が動かない場所には、湿気・ホコリ・建材から出る化学物質が停滞し、
じわじわと“構造そのもののにおい”として染みついていきます。
これが「構造臭」。
スプレーでは消えず、芳香剤では隠しきれない、家そのものの経年変化のにおいです。
◆ 新築でも起きる“構造臭”の理由
「うちは築浅だから大丈夫」
そう思っている方も多いですが、実は高気密高断熱住宅こそ“構造臭リスク”が高いとも言われています。
- 通気性が制限されている
- 壁の中に湿気がこもりやすい
- 接着剤・新建材から放出される揮発成分が抜けにくい
つまり、「においの逃げ場がない構造」になっている場合、
“密閉されたにおい”が家全体を包んでしまうこともあるのです。
◆ チェックしてみましょう:構造臭のセルフ診断6つ
以下に3つ以上当てはまれば、「構造臭」が発生している可能性があります。
✅ 帰宅直後、特定のにおいを感じる
✅ 押し入れや収納の奥がこもったにおい
✅ 1階と2階で空気の質が違う気がする
✅ 季節によってにおいが強くなる(特に梅雨・夏)
✅ 外に出たあと戻ってきた時のにおいが気になる
✅ 市販の消臭剤では“根本的に”消えない
◆ 今日からできる、におい改善の具体ステップ5つ

✅ 1. 空気の“動いていない場所”を毎日1箇所ずつ開ける
- 押し入れ/クローゼットの扉を30分開放
- 天袋、下駄箱、洗濯機の裏側なども空気を入れ替える
- 空気の“よどみ”を定期的に“ほぐす”ことでにおいの停滞を防げます
✅ 2. 小型USBファンで「空気の渋滞」を解消する
- 北側の部屋/玄関/廊下など風が通らない場所に
- 小型扇風機を設置して「空気の通り道」をつくるだけで劇的改善
- 実際ににおいの改善が実感できたという声も多数
✅ 3. においの原因になりやすい“床下”は、必ずチェック口を開ける
- 台所や洗面所にある床下点検口(四角いフタ)を10分開ける
- 湿気やカビ臭がこもっていれば、原因はほぼここ
- 点検・換気するだけで空気の質が変わります
✅ 4. 封水切れを補う|1週間以上使っていない排水口に水を注ぐ
- 洗面所、洗濯パン、浴室などの排水口にコップ1杯の水を流す
- これは「臭い防止の水のフタ(封水)」を補充するため
- 忘れがちな盲点ですが、下水臭の根本対策になります
✅ 5. においが残るなら“素材”を見直す
- 壁紙の裏に使われている糊/合板からのにおい
- 防臭シート・竹炭・脱臭マットなどで根から抑える工夫を
◆ まとめ|においは、「時間」が残した痕跡です

においは、目に見えません。
でも、そこには必ず「時間」と「構造」が関わっています。
- 通気されないまま閉じた空間
- 劣化した建材から揮発する成分
- 使われない水回りにたまった空気のよどみ
それらが少しずつ積み重なり、「うちのにおい」になっていきます。
芳香剤で消せないのは、あなたの家の空気が、“あなたの暮らしの履歴”だから。
でも、だからこそ整えられます。
構造を知り、空気を動かし、素材を見直せば、家の空気は生き返ります。
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最後に一言:
においは“空気”の問題ではなく、住まいの思想そのもの。
空気が整えば、暮らしはもっと深く呼吸できるようになります。